大いなる誤解

「マンション管理士」と「マンションの管理人さん」の違いがわかりますか?
『えっ、同じじゃないの!』、『・・・・、・・・・』。
実際、まぎらわしい名称のため、一般の方のほとんどが混同されているようです。
私たち「マンション管理士」は日ごろのPR不足を痛感しつつ、『その誤解、解いてくださ~い!』と叫びたい心境なんです。
まずは、以下を最後までお読みいただいて納得していただければ幸いです。

マンションは誰のもの?

当然ですが、一戸建は全部“所有者”のモノです。だから好き勝手に増改築も可能です。
しかし、マンションは違います。自室など「専用部分」だけが自分のモノで、それ以外の廊下や階段、バルコニーなどは「共用部分」と呼ばれ居住者全員の共有物です。
だから居住者は“区分所有者”と呼ばれます。「共用部分」を勝手に変更できないし、みんなで管理することが必要になるわけです。

マンションの管理はどうして必要なの?

何千万円も払って、いや、ローンを組んで手に入れたマンションはあなたの大切な財産です。修繕や維持などの日常の管理を怠っていると、気がついたときには、マンションの老朽化が進み、資産価値が“ガタ減り”。
こうなると住まいとしての環境も悪くなる上に、売却しようにも買い手がつきません。修繕しようにも積立金がない。
近頃、そんな話を耳にしませんか?「管理」はマンションの“生命線”なんです。

マンションの管理は誰がするの?

では、マンション管理の主体は誰でしょう? 管理人さんでも、管理会社でも、理事会や理事長でも、もちろんマンション管理士でもありません。なんと法律で決められているのです。それは居住者(区分所有者)が全員で結成する管理組合です。(区分所有法第3条)
2001年に施行された、いわゆる「マンション管理適正化法」には、『マンションの管理組合は、マンションを適正に管理するよう努めなければならない(4条)』とあり、さらに『区分所有者は、管理組合の一員として役割を果たすように努めなければならない(同第2項)』と規定しています。私有財産(マンション)の管理に国が口を挟む、余計なお世話とも言える異例の法律です。
「他人とかかわりたくないから一戸建てからマンションに移った」という人もいますが、そうは問屋が卸しません。この法律では他の居住者と一緒にマンションの管理に努めなさい」と言っているのです。
つまり、好むと好まざるとにかかわらず、居住者が安心して快適な生活ができるようにルール(管理規約)に則って、みんなで民主的に組合の運営をし、マンションを管理しなければならないのです。

管理って面倒くさい!

さて、“管理”といってもいろいろ。エントランスや階段の掃除、外壁の修理、屋上の補修、エレベータのメンテナンンス・・・、ホント大変です。
“管理”をきちんと行うためには軍資金が必要。毎月、管理費や修繕積立金を集めたり、払ってくれない人もいたり、更には、騒音やペット、ゴミ問題など住民同士のトラブルも結構あったりして・・・、もう気が遠くなりそうです。
ちゃんとやるには法律や設備、会計などの知識も必要なようだし、そもそも仕事が忙しくてそんな暇ないし、安穏に暮らしたい住民にとって“管理”は絶対面倒くさい!
そのせいか、マンション管理を一から全部(自主管理)している管理組合は全体の1割に過ぎません。一部を管理会社に委託しているのが2割、残りの7割は全部を管理会社に委託しているのが実情です。

管理会社に丸投げしていませんか?

悪徳業者は論外ですが、管理会社は知識やノウハウを持つプロの組織です。良心的な管理会社ならば「丸投げ」してもきちんと管理してくれることでしょう。
とは言っても管理会社も営利を目的とする企業、利益を上げなければなりません。そこで管理委託費をちょっと高めに設定したり、今必要でない補修工事をちょっと早めに実施したり、工事費をちょっと高めに見積もったり・・・。みなさんは、知らず知らずに毎月高い管理費を支払わされているのかも知れません。チリも積もれば・・・・。
そこで登場するのが「マンション管理士」なんです。

マンション管理士とは?

日本にマンションが作られるようになって約50年。管理がきちんと行われていない古いマンションが増え、中にはゴーストタウンと化したマンションも出現しています。周辺の環境、社会環境、都市環境にとってゆゆしき問題です。管理組合と管理会社とのトラブルも顕在化してきました。
そうした中、『何とかしなければ』という社会的要請が高まり、管理組合(素人集団)の手助けをしてくれる専門家「マンション管理士制度」がマンション管理適正化法の中で初めて規定されたわけです。
マンション管理士は、自ら管理を行うわけではなく、あくまでも、管理組合運営の補助、助言、相談等のコンサルティングを公平な第三者として行うパートナーです。
利益追求を目的とする管理会社に対し、管理組合(居住者)側に立って、管理会社とある意味で対決しながら緊張感のある信頼関係を築き上げ、組合主導の最善のマンション管理ができるようにお手伝いをするのが「マンション管理士」です。
突発的な問題が発生したときの「救急医的役割」はもちろんですが、マンションの健康を将来も維持できるよう、常日頃身体をチェックしてくれる「かかりつけ医」のような役割も期待されています。
管理会社から派遣されて掃除などをやってくれる「マンションの管理人さん」との違い、わかっていただけましたでしょうか?
あなたのマンションでは、10年後、20年後も快適なマンションライフが維持できますか? 「こんなはずではなかった」と手遅れになる前に、ぜひ、遠慮なく「マンション管理士」に声をかけてください。

※なお、マンション管理士には法律で厳しい守秘義務と倫理規定が課せられ、違反したときには資格取り消し、懲役、罰金等の処罰を受けます。

マンション管理士業務

マンションに係わるすべてのご相談への指導・助言
  • 管理費・管理委託手数料に関する事項
  • 義務違反者に対する対応 ペット・不法駐車・共用部分の使用方法
  • 管理費等の滞納者に対する対応
  • 予算案(収支計画)の作成または改定案の作成
  • 防災計画・防犯対策についての提言
  • 管理業者への対応
  • 設備メンテナンス業者への対応
  • 共用部の修繕・改修に関する事項
  • マンション管理士の紹介
  • 管理組合の総会・理事会の運営方法



マンション管理組合顧問
  • マンション管理組合とマンション管理士の間に顧問契約を結ぶことにより、組合の専任の管理士となって、
    日常生活における様々な問題に対応します。
長期修繕計画の立案作成
  • 長期修繕計画原案の作成
  • 修繕積立金改定案の作成
管理規約・使用細則の立案作成
  • 管理規約・使用細則の原案の作成
  • 管理規約・使用細則の改定案の作成
セミナー(勉強会)の実施
  • 管理組合、区分所有者(居住者)を対象とするセミナー(勉強会)の開催
コンサルタント業務